ミシン熱と、母との思い出。
今、すごくミシン熱が出ています。
病気の話じゃありません。
ミシンであれこれ縫ってみたい熱が出ていて、もう1ヶ月以上、ネットでミシンばかり見ています。
見すぎたことで、はっきり言って、どれにするか決断ができなくなっています。
ミシンを買った人ならわかる「ミシンあるある」です。笑
現在80歳になる私の母は、昔は洋裁の仕事をずっとしており、オーダースーツや、ドレスなど夜中まで縫っておりました。
デザインから仕上げまで、全ての工程を一人でしていましたので、子供ながらにすごいなぁと憧れの眼差しで見ておりました。
ですので、家には足踏みミシンもありましたし、職業用ミシンやロックミシンがあり、私は小さい頃は雑巾を縫うのを趣味としていました。笑
母にしたら、大事な大事な仕事用のミシンに、子供の私には触って欲しくなかっただろうと、今頃になって申し訳なく思っています。
ミシンというものが高価なことも、大人になって知りました(^-^;
雑巾や分厚い生地を平気で縫っていましたが、あれは職業用ミシンだったからこそ、子供の私でも簡単に縫うことができたのだと、知ったのもかなり後でした。
そう言ったことをあれこれと思い出すうちに、私はミシンが欲しくなったのです。
たくさんのお洋服を作ってくれた母にエプロンの一つでも作ってあげたくなったのです。
子供の頃に、母が作ってくれた服はサイズもぴったりで、デザインも大変凝ったもので、今考えるとオーダー服のようなものですから、大変贅沢だったと思います。
しかし、子供だった姉と私は、周りのお友達が着ているようなお店に売られている服を着たいと思っていたのです。
小学生だった姉は
「お母さん、私、お店にある服を着たいなぁ・・・」とポツリと言い
母は「そうか、そうか、ごめんね。」と言って、市販の服を買ってくれたそうです。
母は、今でもその出来事を思い出して、お母さんももっと早く気づいてあげればよかったのにね・・・と微笑みながら話します。
しかし、もっと、早く気づくべきは、私たち子供のほうだったんです。
個性や愛情というものの大切さを、手作りの洋服を通して、早くから教えてくれていたのだと思います。
現在、姉は絵描き、兄は美容師をしており、私はアクセサリーデザインの勉強をしています。これも、母の良い影響のおかげではないでしょうか。
あぁ、早くミシンを買って、介護疲れをしている母が喜んでくれるものを作りたいなぁ(o^^o)